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外壁・屋根塗装の塗り替えタイミングは?10の劣化症状とセルフチェック完全ガイド

杉本 祐司

たとえ新築で購入した家でも、やがて屋根や外壁が傷んできて、塗装しなおさなくてはいけなくなりますよね。でも、外壁や屋根の塗装ってどれくらいの時間もつものなんでしょう。

塗りなおしがあまりに早すぎても損をしてしまうような気がしますし、遅すぎても傷み切ってしまい、雨漏りなどが心配になるのではないでしょうか。

そこで今回は、どれくらいのスパンで屋根や外壁の塗装を行うかアンケートを実施いたしました。

塗り替えのベストタイミングを「築年数」「塗料グレード」「劣化症状」「外壁材・屋根材」の4軸で徹底解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

アンケート内容と結果

質問 どのくらいのスパンで外壁・屋根の塗装をする?
回答割合 10年:41人
20年:31人
15年:26人
5年:2人
有効回答数 100サンプル
結果と考察 ハウスメーカーなどは、おおよそ10年に一度くらいと案内していることが多いようです。屋根や外壁の塗装等の修繕工事は、家屋にとっては「補修」と「予防」という意味がありますが、10年に一度というスパンは、補修的に見ても予防的な観点から見ても、早すぎず遅すぎずちょうどバランスのよい時期と言えるのかもしれません。世間にも、それくらいのスパンになるということが、認識として広まっていると言えそうです。

次に多かったのが20年スパンという回答で、約3割ほどでした。やはり、屋根や外壁の塗装は比較的高額になるため、ギリギリまで我慢したいという気持ちがうかがえます。さすがに、20年を超える回答はなかったようですが、それでも限界くらいまで塗装せず現状のままという人が3割以上もいたということが、そうした傾向をよく表していると言えます。

3番目に多かった15年スパンという回答は、業者が案内している塗り替えの周期と、可能な限りそのまま使用したいという実利的な思惑とのバランスをとったことによるもののようです。4番目の5年周期という回答の人もいましたが、この回答はかなり少数派になりました。

アンケートに答えて下さった方の声

10年で塗装すると答えた方

◆10年くらいのスパンで塗装したほうが良いと最初にアドバイスされたから(20代/男性/会社員)

◆これは立地などにもよりますが、海沿いや風、日当たりが強い場所では傷みやすいかと思います。目安ではこのくらいではないでしょうか。(30代/男性/その他専門職)

◆10年に一度くらいの割合で塗装することで、家が長持ちすると思います。(40代/女性/会社員)

その他の期間で塗装すると答えた方

◆だいたい20年くらいで外壁や屋根の塗装が限界になると聞いているので。(30代/男性/会社員)

◆外壁の剥がれる時期、屋根の塗装が剥がれる時期だと思うので、15年だと思います。(30代/女性/パートアルバイト)

◆傷む前にメンテナンスしておいた方が結局は安く済むと思うから。(30代/女性/専業主婦)

現場のプロが「外壁塗装の塗り替え時期と劣化症状」を解説!

外壁・屋根塗装の塗り替え目安は、新築から10年前後と言われています。これは住宅の新築時によく使われる塗料の耐久年数が7〜12年程度であり、保証期間と重なるからです。

ただし、「築10年だから塗り替える」という判断は実は危険です

なぜなら、使われている塗料のグレードによって耐用年数は5〜25年と大きく異なり、さらに立地条件や建物の方角・形状などで劣化スピードが変わるからです。そのため「築年数」と「実際の劣化症状」の両方を見て判断するのが正解です

このページでは、次の順で塗り替え時期を見極める方法をお伝えします。

・使われている塗料の耐用年数を知る
・ご自宅の劣化症状を写真でチェックする
・立地条件や外壁材を踏まえて総合判断する

「とにかく今すぐ自宅の状態を知りたい」という方は、児玉塗装の無料診断もご活用ください。

塗料グレード別の耐用年数一覧

外壁塗装の塗り替え時期は、まず前回使われた塗料の耐用年数から逆算します。

塗料グレード 耐用年数の目安 特徴
アクリル塗料 約3〜7年 安価。新築の建売住宅で使用されるケースあり
ウレタン塗料 約5〜10年 弾性があり木部・鉄部にも適応
シリコン塗料 約10〜15年 コストパフォーマンスが高く主流
ラジカル制御塗料 約12〜16年 耐候性に優れた機能を持つ
フッ素塗料 約15〜20年 高耐久だが価格も高め
無機塗料 約18〜25年 最高クラスの耐久性

塗料メーカー・製品によって耐用年数は変動します。

新築住宅でアクリル塗料が使われる理由

アクリル塗料は耐用年数が短く、外壁塗装の塗り替えの際にほとんど使われることはありませんが、建売の新築に使用されるケースがあります。理由は主に2つです。

1.アクリル塗料は光沢性があり、仕上がりも綺麗になるため見栄えが良い。
2.特に新築時は塗装のひび割れが起こりやすいため、最初からグレードの高い塗料を使わず、低価格なアクリル塗料を使って費用を抑えたい。

このような理由から「新築の家でも10年経たないうちに塗装が必要になるケース」があります。

あらかじめハウスメーカーなどに塗装の保証期間や使用塗料、塗り替え時期について確認しておくと安心です。

→ 関連記事:知っておきたい塗料の種類とその特徴

「築年数」と「劣化症状」、どちらで判断すべき?

結論からお伝えすると、最終判断は「劣化症状」で行うのが正解です

築年数だけで判断すると、高グレード塗料なら15年以上もつところを、10年で塗り替えて損をしてしまったり、反対に立地が悪く5〜7年で劣化が進んでいるのに、10年待って雨漏りまで進行してしまう可能性があります。

劣化状況で判断するメリットは、建物の「今の状態」に応じた適切な修理を最適なタイミングで行えるということです。

例えば、一部分だけ早期に補修して全面塗装は次回まで延ばしたり、雨漏りなど深刻な被害を未然に防ぐことが可能になります。

【判断のフローチャート】
1. 築年数を確認 → 5〜7年経過したら点検開始
  ↓
2. 劣化症状をセルフチェック(次のセクション参照)
  ↓
3. 症状が複数該当 → 塗装業者に無料診断を依頼
  ↓
4. プロの診断 → 塗装時期・工法・塗料を決定

【写真で判断】10種類の劣化症状チェックリスト

実際に外壁・屋根に出やすい代表的な劣化症状を、進行度別にまとめました。次のような症状が見られる場合は塗り替えを検討するタイミングです。

色褪せ

緊急度:★☆☆(要観察)

紫外線や雨風の影響による経年劣化で、新築時より色が薄くなっていたり、鮮やかさが失われている状態です。塗膜が劣化し始めているサインとなるため、1〜2年以内の塗り替えを検討する必要があります。

チョーキング現象(白亜化)

緊急度:★★☆(検討開始)

塗料の顔料が紫外線で劣化し、粉状になって表面に出ている状態で、外壁を直接手で触ると白い粉が付着する現象です。

膜の防水性が失われ始めているため、塗り替えを検討し始めるサインとなります。専門業者に調査してもらい、メンテナンスの必要性を確認しておくと安心です。

カビ・コケ・藻の発生

緊急度:★★☆(検討開始)

塗膜の防水性や防汚・防カビ機能の低下により、緑・黒・赤茶色のシミが広がっている状態です。特に湿気のこもりやすい立地や北側、日陰部分などに起こりやすいです。

高圧洗浄でカビ・コケ・藻を洗い流し、塗り替えを行って性能を回復させる必要があります。

雨だれ・水染み

緊急度:★★☆(検討開始)

塗膜の防水機能・防汚機能の低下が原因で、窓の下や換気フードの下などに黒い縦筋ができている状態です。

高圧洗浄で汚れを洗い流して塗り替えを実施します。汚れの付着を防ぎたい場合は、汚れが付着しにくい低汚染性塗料を使用するのがオススメです。

クラック(ひび割れ)

外壁に亀裂が入っている状態です。緊急度は幅により異なります。

【種類別の判断基準】

クラックの幅 名称 緊急度 対応
0.3mm未満 ヘアークラック ★★☆ 髪の毛程度のひび割れで、塗膜のみが割れている状態。次回塗装時に補修。
0.3〜0.5mm 軽度の構造クラック ★★★ ひび割れが外壁材にまで達している可能性あり。早めの補修が必要。
0.5mm以上 構造クラック ★★★★ 雨水が建物内部に浸入する危険性あり。直ちに修理が必要。

塗膜の剥がれ・膨れ

緊急度:★★★(早めの対応)

塗装がペリペリと剥がれていたり、部分的に膨らんで浮いている状態です。前回施工時の施工不良や塗膜の劣化により塗膜内部に水分が浸入し、内側から塗膜を押し上げて破いてしまうことで発生します。

塗膜の剥がれ・膨れは、保護機能・防水機能が完全に失われている証拠ですので、雨水浸入で内部劣化が進む前に早めに塗装することが重要です。

シーリング(コーキング)の劣化

緊急度:★★★(早めの対応)

症状:外壁材の目地部分や建材同士の継ぎ目には、シーリングと呼ばれるゴム状の部材が充填されています。シーリングは紫外線の影響によって、硬化・痩せ・ひび割れ・剥がれなどを引き起こします。

放置すると雨水が浸入するリスクが高まるため、シーリング打ち替えもしくは打ち増し工事を行います。

サビ(鉄部の腐食)

緊急度:★★★(早めの対応)

塗膜の撥水性が失われ、雨水が手すり・雨戸・換気フードなどの鉄部に直接触れていると赤茶色のサビが発生します。

サビを放置すると建材の腐食が進行する原因となるため、サビを完全に除去(ケレン作業)してから防錆塗装を行う必要があります。

釘・ビスの浮き

緊急度:★★★(早めの対応)

外壁材の反りや湿気による膨張で外壁材に使われている釘やビスが緩み、浮き出ていたり、頭が見えている状態です。

釘・ビスの打ち直しを行い、隙間をシーリングで埋めて塗装をします。放っておくと釘穴の隙間か雨水が浸入する恐れがあります。

雨漏り

緊急度:★★★★★(緊急)

劣化が進行し、建物内部に雨水が浸入している状態です。天井・壁にシミにができていたり、室内が湿っぽい・カビ臭いと感じる場合もあります。

雨漏り箇所の特定と修繕が最優先です。塗装だけで解決しないケースが多く、下地補修・建材の張り替えが必要になることもあります。

→ 関連記事:外壁・屋根の劣化症状と特徴

自分でできる外壁・屋根のセルフチェック方法

業者を呼ぶ前に、ご自身で状態を確認する方法をお伝えします。

注意点として、高所部分を確認する際は絶対に無理はしないでください。窓から身を乗り出したり、ハシゴを使うのは転落事故につながる危険性があります。

【用意するもの】
・スマホ(写真撮影用)
・ハンカチ・タオル(チョーキング確認用)
・メジャー(クラック幅測定用)
・双眼鏡(屋根や2階の確認に便利)

STEP 1:外壁を一周して目視チェック

まずは建物の周りを一周して外壁の状態をチェックしてみましょう。。色褪せ・カビ・コケ・ひび割れ・塗膜の剥がれや膨れは目視でも確認できます。

気になる箇所はスマホで撮影しておくと後から見返すことができ、業者に調査を依頼するときも状態を説明しやすくなります。

STEP 2:チョーキングテスト

外壁を手で触り、チョーキング現象が起きていないかテストします。白い粉が付着したらチョーキングが発生している証拠です。

このとき手に汚れや粉が付着するのが気になる場合は、ハンカチやタオルで外壁を擦り確認してみてください。

STEP 3:シーリングを目視

シーリングは外壁材の目地部分や窓のサッシ周りなど、建物のあらゆる部分に充填されています。ひび割れ・痩せ・剥がれが発生していないかを確認しましょう。

STEP 4:鉄部(手すり・雨戸など)の確認

手すりや階段、雨戸などの鉄部にサビ・塗装の剥がれが起きていないか確認します。

サビを放っておくとさらに広範囲にサビが広がり、やがて建材の穴開きや腐食を引き起こし、手すりや階段が破損したり、建物内部へ雨水が浸入する危険性があります。

STEP 5:屋根は双眼鏡で

屋根に登るのは危険なので絶対にやめましょう。

2階の窓やベランダから見える範囲で確認し、色褪せ・苔・割れた瓦・反りなどをチェックしてみてください。このときに双眼鏡を用意しておくと便利です。

STEP 6:室内側もチェック

外壁や屋根など建物外部の劣化が進行すると、雨水の浸入により室内にも影響を及ぼします。

天井のシミ・壁紙の浮き・窓枠の結露・カビ臭が確認できる場合は雨漏りしている可能性があるため、早急に専門業者に調査を依頼するようにしましょう。

築年数別|外壁・屋根に出やすい劣化症状の目安

築年数別に、一般的なシリコン塗料を前提とした劣化の進み方を整理します。

築年数 状態 対応
築5年:ほぼ問題なし ・色褪せがわずかに始まる
・北側の壁面に薄いコケが出始めることがある
基本的に問題なし。年1回の目視チェックでOK
築7〜10年:要点検期 色褪せが明確に
・チョーキングが発生する可能性
・ヘアークラックが見え始める
・シーリングのひび割れが出始める
プロの無料診断を受けるタイミング
築10〜13年:塗り替え推奨期 ・チョーキングが顕著
・カビ・コケが目立つ
・シーリングの痩せ・割れが進行
・鉄部のサビが発生
塗り替え時期。本格的な見積もり・契約
築15年:放置リスク期 ・塗膜の剥がれ・膨れが発生
・0.3mm以上のクラックが出る
・シーリングの破断
・雨だれ汚れが取れない
早急に塗装。下地補修費用が増える前に対応
築20年以上:構造リスク期 ・雨漏りリスク
・外壁材自体の劣化
・場合によってはカバー工法・張り替えが必要
塗装だけで済まないケースあり。総合的なリフォーム検討

→ 関連記事:外壁塗装以外のリフォームの種類(カバー工法、張替え)と相場

外壁材別の劣化サインと塗り替え時期の違い

外壁材によって、出やすい劣化症状と塗り替え時期は異なります。

外壁材 塗り替え目安 特有の劣化 注意点
窯業系サイディング 10年前後 シーリングの劣化、釘・ビスの浮き、外壁材の反り 通気工法と直張り工法で施工方法が異なる。直張り工法は水性塗料NG。
モルタル外壁 8〜12年 クラック(ひび割れ)、汚れが目立つ 弾性塗料の使用によるひび割れ対策が必要
ALC(軽量気泡コンクリート) 10〜15年 シーリング劣化、外壁材のひび割れ・浮き 吸水性が高いため、防水性に優れた塗料が必要
金属系サイディング・ガルバリウム 10〜15年 サビ、傷、変形・へこみ ケレン作業でサビを完全に除去してから塗装することが重要
タイル外壁 塗装は基本的に不要 目地のひび割れ、タイルの浮き・割れ タイル自体は塗装しないが、目地補修やタイルの浮き・割れ補修は必要
コンクリート外壁・打ちっぱなし 10〜15年 エフロレッセンス(白華現象)、クラック 風合いを残したい場合は撥水材を選択

→ 関連記事:外壁の素材別の特徴と劣化症状について

屋根の劣化症状と塗り替え時期

屋根は外壁より紫外線・雨・温度変化の影響を強く受けるため、外壁より早く劣化が進みます。

屋根材 塗り替え目安 特有の劣化 注意点
スレート屋根(カラーベスト・コロニアル) 7〜10年 苔の発生、ひび割れ、欠け 雨漏り対策のために縁切り(タスペーサー)処理が必須
ガルバリウム鋼板屋根 10〜15年 サビ、傷、変形・へこみ ケレン作業でサビを完全に除去してから塗装する
日本瓦 塗装不要 漆喰の劣化、瓦のズレ・割れ 漆喰や下地材は定期的なメンテナンスが必要
アスファルトシングル 7〜10年 シングル材の剥がれ・めくれ 油性塗料を使用すると下地を溶かすので水性塗料を使用する

→ 関連記事:屋根材の種類と代表的な屋根の形状

塗装してはいけない屋根材「パミール」

「パミール」とは、1996〜2008年製造のニチハ製スレート屋根です。塗装しても剥がれてしまうため、カバー工法か葺き替えが必要となります。

詳しくはこちらのページをご覧ください。
→ 関連記事:塗装してはいけない屋根材”パミール”に注意

塗装を放置するとどうなる?建物への深刻な影響

「まだ住めるから大丈夫」と劣化を放置すると、以下のような深刻な被害につながります。

雨漏りの発生

雨漏りは屋根からはもちろんですが、外壁でも発生することがあります。定期的に塗り替えを行わないと塗膜の防水機能が失われ、外壁・屋根のひび割れ・剥がれ箇所から雨水が浸入する恐れがあります。

最初は気づかなくても、徐々に天井・壁にシミが広がり、その頃にはすでに建材の腐食やシロアリの発生など二次被害が発生しているケースがほとんどです。

最終的には外壁材・屋根材の張り替えや下地の修繕だけでなく、大規模な内装修繕が必要になることもあります。

構造体(木材・鉄骨)の腐食

雨水が建物内部に浸入すると、木材は腐り、鉄骨はサビます。これは建物の耐震性低下にも直結する深刻な問題です。

安全な環境で生活するためにも、塗装をして建物を保護することが大切です。塗装を怠ると建物自体が劣化していき、耐久性・耐震性が低下して建物寿命が短くなってしまいます

シロアリ・害虫の侵入

湿った木材はシロアリの絶好の住処になります。シロアリの発生に気づかずに放置していると建物を支える床下や柱が食害され、建物の耐震性に大きな影響を及ぼす危険性があります

また、害虫もひび割れた部分から室内に侵入します。柱や床下などの木材を食べられてしまったり、害虫の排泄物などで悪臭が発生する場合もあります。

室内環境の悪化

外壁塗装は美観のために行う方が多いかと思いますが、塗装をしないと室内にも影響が及びます。

塗膜が剥がれ、外壁材まで劣化が進むと隙間風が入りやすくなり、室内温度の低下につながります。特に冬場は寒いため、暖房代が高くなってしまう可能性もあります。

さらに結露・カビの発生により、健康被害につながる恐れもあります。

修繕費用の高騰

早めの塗装は、結果的に最も安く済む選択です。劣化が進むと、外壁塗装だけでは済まなくなるケースが増えます。

適切な時期にメンテナンスを行えば外壁・屋根塗装だけで済み、費用も一般的な戸建て住宅で80~120万円程度で収まります。

ですが、下地補修が必要になったり、部分的な張り替えやカバー工法などの工事も必要になると、費用は100~250万円までかかるケースもあります。

さらに雨漏りの発生で大掛かりな外装・内装工事を行うと、200~400万円という高額な工事費がかかり、金銭的・精神的にも負担が大きくなってしまいます。

季節ごとに見つけやすい劣化症状

劣化症状は季節によって発見しやすいタイミングがあります。

春(3〜5月)

・冬の乾燥で発生したクラックが目立つ時期
・花粉や黄砂の付着で汚れが目立ち、色褪せに気づきやすい

外壁を水で流したあとに色ムラや白っぽさが残る場合は、塗膜の色褪せが進んでいるサインです。天気の良い日に、外壁をチェックしてみてください。

梅雨(6月)

・雨漏りが発覚しやすい時期
・カビやコケの発生が加速

梅雨入り後に室内の天井や壁の角に染みが出てきた場合、外壁や屋根の防水機能が限界を超えているサインかもしれません。

「少しだけだから大丈夫」と放置すると、内部の木材・断熱材まで傷み、修繕費用が数倍になることもあります。早めに専門業者に相談しましょう。

夏(7〜8月)

・紫外線で色褪せ・チョーキングが進む
・高温で塗膜の膨れが顕在化

春に「少し気になるかな」と思っていた箇所が、夏の強い日差しで一気に悪化することがあります。塗膜に膨れや剥がれが見られる場合、そこから雨水が浸入している可能性も考えられるため早急な対処が大切です。

秋(9〜11月)

・台風後に屋根の被害が見つかることが多い
・雨だれ汚れが目立ちやすい

台風通過後は、地上から屋根を目視で確認してみてください。棟板金の浮き・ズレ、瓦のズレ、アンテナ周辺の損傷などが見つかるケースがあります。

火災保険が適用できる場合もあるので、被害を発見したら早めに専門業者に調査・修理を依頼しましょう。

冬(12〜2月)

・結露でカビ・染みが発生
・北面のコケが乾燥して見えやすい

結露がひどい窓の周辺や、北側の部屋の壁にカビが出ている場合は、外壁の断熱・防水性能が低下している可能性があります。北面外壁のコケは乾燥した冬に見えやすいため、点検のチャンスです。

→ 関連記事:外壁・屋根塗装に適している季節とは?

よくある質問(FAQ)

Q1. 築10年経ったら必ず塗り替えが必要ですか?

A. 必ずしも10年で塗り替えが必要なわけではありません。使用塗料・立地条件・建物の方角によって最適時期は異なります。「築10年は点検タイミング」「実際の判断は劣化症状で」と覚えておきましょう。

Q2. チョーキングが出たらすぐに塗装すべきですか?

A. すぐに対応が必要なわけではありませんが、塗膜の防水機能が低下し始めているサインです。1〜2年以内の塗り替えを検討するタイミングです。

Q3. ヘアークラックは放置しても大丈夫ですか?

A. 0.3mm未満のヘアークラックは塗膜のみのひび割れの可能性が高く、すぐに雨漏りにつながるわけではありません。

ただし、放置していると亀裂が広がっていく可能性もあるため、まずは専門業者に状況を確認してもらうことが大切でです。

Q4. 北側の壁だけコケが多いのですが、塗装すべきですか?

A. 部分的なコケなら高圧洗浄で除去できる場合があります。ただし、コケが広範囲に広がっていたり、根が深い場合は、塗膜の防水機能・防汚機能が落ちている状態と言えるため、全面的な塗り替えが望ましいです。

Q5. 雨漏りしていますが、塗装で直りますか?

A. 雨漏りの原因がシーリングの破断・防水層の劣化・屋根材の損傷などが原因の場合は、それぞれの補修が必要です。塗装は雨漏り修理ではないことを覚えておきましょう。

Q6. シーリングだけ先に補修できますか?

A. 可能です。ただ、足場代がかかるため、塗装時期に合わせてシーリング補修を実施したほうがコスト効率は良くなります。

Q7. 屋根の状態は自分では確認できませんが、どうすればいいですか?

A. 屋根に登るのは非常に危険ですのでおやめください。屋根に関しては必ず専門業者に点検を依頼するようにしましょう。

Q8. 訪問販売で「今すぐ塗装しないと危ない」と言われましたが、本当ですか?

A. 訪問販売で過度に不安を煽る業者には注意が必要です。本当に危険な状態かどうかは、複数の業者から見積もり・診断を取って判断してください。即決は危険です。

→ 関連記事:トラブル急増中!訪問販売の塗装会社には注意

Q9. 塗料は前回より高グレードにすべきですか?

A. 一般的には高グレード塗料の方が次の塗り替え周期が長くなり、長期コストが抑えられます。ただし、外壁材との相性・予算・住み続ける年数によって最適な選択は変わります。

Q10. マンション・アパートの大規模修繕も同じ判断基準ですか?

A. 基本的な劣化症状の判断は同じですが、マンション・アパートは長期修繕計画に基づいて12〜15年周期で大規模修繕を行うのが一般的です。弊社ではオーナー様向けのご相談も承っております。

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