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外壁・屋根の劣化症状と特徴

島津 奨

一般的な戸建て住宅の場合、10年から20年に一度は外壁や屋根の塗装をし直すなどのメンテナンスが必要となります。

ただし、外壁のメンテナンスを行うにも、1回につき安くはない費用がかかるものです。そう簡単に決断できるものではない外壁塗装ですが、実際にどのような症状が発生していたら、業者に相談しようと思うのでしょうか?

一般の方が外壁において気になる症状についてアンケートを取り、その結果をプロの目線で解説しています。

アンケート内容と結果

質問 外壁において劣化が気になる症状は?
回答割合 ひび割れ:64人
塗装のはがれ:20人
日焼け:10人
白い粉がつく:6人
有効回答数 100サンプル
結果と考察 「ひび割れ」は専門知識がない人でも劣化を発見できる症状なので、多くの方が外壁塗装の必要性を強く感じるのでしょう。放っておくとどんどん悪化するので、「これ以上放置できない」という危機感が芽生え、家が崩れてしまうのではないかと心配になってしまう人もいるかもしれません。ひび割れは水の浸入により、柱などが腐る可能性もありますので、早急な対策の必要性を伝えるサインともいえます。

「塗装のはがれ」を挙げた人の中では、見栄えが悪くなってしまうのが気になるという意見が多く見受けられました。近所で悪い評判が立ってしまうのも我慢できませんよね。また、外壁の表面がダメージを受けていると、外からの刺激に弱くなるという意見もありました。塗装は家の防水性を高めるための役割があるので、この意見は的を射ているといえるでしょう。

現場のプロが「外壁に発生する“ひび割れ”や“チョーキング”」を解説!

外壁におけるひび割れは主に4種類

外壁におけるひび割れは、主に「ヘアクラック」「乾燥クラック」「構造クラック」「縁切れによるクラック」の4種類に分類できます。

それぞれ原因が違うため、早急に対応が必要かどうかも変わってきます。ここではひび割れが発生する原因とひび割れの見分け方、対応方法についてご説明いたします。

特徴と対策をしっかり把握することで、より長持ちする塗装ができるでしょう。

ヘアクラック

築15年以上の建物となると出てくるのが、このヘアクラックです。特徴としては0.2~0.3mm 以下の細く、短いひびで髪の毛に由来して名付けられています。

ヘアクラックが発生する原因としては、経年による塗膜劣化です。築年数が経つにつれ、頻繁に見受けられるようになります。

このヘアクラックが確認できる場合は、改修の時期として一つの目安になるため、ぜひ覚えておきましょう。

乾燥クラック

モルタルなどの湿式工法による外壁材で出てくるのが、この乾燥クラックです。特徴としては、建物の壁などの広い面積で発生し、ひび割れ幅が狭いものとなります。

乾燥クラックが発生する原因としては、モルタル乾燥過程で水分が蒸発することによる収縮が挙げられます。そのため、寒暖差が大き場所などに比較的出やすいものとなります。

モルタル系素材はヒビに弱いため、こちらもヘアクラック同様、もしひび割れを見つけたら改修工事を考えて下さい。

縁切れによるクラック

モルタルなどの湿式工法による外壁材の工事中に時間が空いてしまったり、部分的に作業を行った場合に出てくるのが、この縁切れによるクラックです。

作業をやり直したときや作業途中に時間あいてしまった場合に、塗り継ぎ面にひび割れが出来てしまうため、時間を空けての作業を行う場合は注意が必要となります。

躯体的には特に問題はありませんが、今後そこから劣化が進む可能性があるので、きちんとした補修が必要となります。

構造クラック【早急に対応が必要】

構造クラックとは、建物の構造的な欠陥や凍結と融解の繰り返し、地震や地盤沈下などから発生する構造内部のひび割れのことです。幅が広い太いヒビが特徴で、場所によっては崩れかけている箇所もあります。

4つのひび割れの中で早急に対処が必要なのが、この構造クラックとなります。構造クラックを放置すると、雨水の浸水による腐食や躯体の損傷につながる恐れがあります。

早急な対策としては、弾力性の高いシーリング材でひびの補修を行う方法が適切です。

■構造クラックを発見した場合のチェック事項
3つのチェックをしっかり行ったうえで重大な欠陥が見られた場合は、すぐに塗装業者に連絡し、対策に講じてもらうようにしましょう。

・チェック1:他の基礎部分にも同様の症状がないか
構造クラックが発見した場合は、他にも同様の症状が生じている箇所がある可能性が高いといえます。建物の基礎部分を中心に一通り確認してみることが大切です。

また、普段はあまり見ない箇所に関してもひびが進行している可能性があるため、細部までチェックすることが重要なポイントとなります。

・チェック2:内外問わず壁にひび割れがないか
外壁だけでなく、内壁にもひび割れがあるケースがあります。ひび割れの原因を特定するためにも、内外問わずすべてのひび割れ箇所を把握しておきましょう。

万が一、内壁の見落としで内部の補修を行わなかった場合、内部被害が広がってしまう危険性があります。その為にも、場所と深さ等を自分自身で把握することも大切です。

・チェック3:ひび割れによる床や壁の傾きがないか
ひび割れによって、床や壁の傾きなど建物に問題が生じていないかを確認するようにしましょう。

時間がたってからの傾きの修正は、費用がかかってしまいます。また、傾きなどの影響で心身に異常をきたすこともあるので。部分的な確認ではなく建物全体のダメージを把握しておくことが大切です。

チョーキングは塗り替えのサイン

チョーキングとは、アンケート結果にもあった白い粉がつく現象のことで、外壁劣化の初期症状として見られます。

一般的に、経年劣化の場合10年前後で発生しますが、紫外線が当たりやすい場所や海岸近くなど、立地条件によっては5年ほどで起きる場合もあります。

チョーキングが起きる理由は、塗料顔料に含まれるラジカルという物質が原因です。ラジカルは紫外線に反応すると内部で大きく暴れ、それが白い粉となって表面に出てくるようになります。

また、施工不良の場合は1~3年ほどでチョーキングが発生し、原因としては「高圧洗浄が不十分だった」「塗料の扱いが不適切だった」などが考えられます。

チョーキングは放っておくと、ひび割れや雨漏りなど様々な症状が現れますが、早急に塗装が必要ということではありません。チョーキングを理由に契約を急かす業者には注意しましょう。

チョーキングの確認方法

チョーキングが発生しているかは、自分で簡単に確認することができます。

方法としては2つあります。1つ目は手で触って白い粉がつくか確認する方法です。この方法であれば道具も必要ないため簡単に確認ができます。

2つ目は水で濡らして変色するか確認する方法です。水で濡らしたときや雨の日に外壁が変色するのは、チョーキングが起きている証拠です。

通常であれば水をかけても色は変わりません。色が変わる場合は、塗料顔料が表面に出てきている状態なので、劣化が進んでいるサインとなります。

アンケートに答えてくださった方の声

ひび割れが気になる方

◆ひび割れが一番気になります。見た目も悪いし雨も染み込みそうで心配です(20代/女性/専業主婦)

◆ひび割れがあると、建物自体が崩れそうで怖いです。見た目もよくないですし(20代/女性/学生)

◆外壁において劣化が気になる症状は、ひび割れです。ひび割れは少しずつ広がるので気になります(30代/男性/会社員)

◆ひび割れは外壁が崩れて事故につながる可能性があります(10代/男性/学生)
その他の効果を希望する方

その他の劣化が気になる方

◆塗装がはがれていると、見栄えが悪くなるので気になります(40代/女性/パートアルバイト)

◆塗装のはがれは、外からの傷や刺激に弱くなっているイメージがあります(20代/男性/自由業・フリーランス)

◆外壁において劣化が気になる症状は白い粉がつくことですね。触れたときに不快に感じます(30代/女性/契約派遣社員)

◆日焼けだと見苦しいし、掃除では洗っても落ちないので厄介に感じます(20代/女性/専業主婦)

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