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島津 奨
ご自身が住まわれているお家の外壁が何の素材かご存知ですか?外壁は、サイディングボードやモルタル、ALC、コンクリートや板金等多くの種類があり、性能や機能、見た目が異なります。
このページでは、ALCパネルの特徴や塗装料金についてご紹介していきたいと思います。
ALCは、軽量で気泡が入っているコンクリートを指します。
ALCは他の外壁素材に比べて厚みがあるのが特徴で、厚さは75ミリメートル以上の「厚型パネル」と50ミリメートル以下の「薄型パネル」の2種類あります。
一般的に、厚型パネルは鉄筋コンクリートやビルなどに用いられており、薄型パネルは木造住宅や鉄骨造に使用します。
またALCは、外壁の内側に雨水を防ぐシートが施されていないため、目地にシーリング材を充填し、雨水が外壁内部に浸入しないように防ぐことが重要です。
目地の幅は、600mm間隔となっているのが標準です。
ALCはサイディングと比べて重厚感があるのが魅力です。さらに耐久年数が長く、断熱性能や遮音性、耐震性に優れている特徴もあります。
ただ、価格が高い点がデメリットとして挙げられます。
ちなみに国内の外壁材のシェア率は、ALCが3%と非常に少なく、窯業系サイディングはシェア率1位を誇り70~80%を占めています。
ALCは、耐久性が高い外壁材です。ただし、定期的に塗り替え工事が必要です。
ALCは、内部に気泡が多く存在するため軽量です。軽量なALCを採用している建物は、重量が軽く、地震が起きても揺れが少ないので、耐震性に優れております。
反対に重量がある建物は、地震が起こった際の揺れに弱く、建物に大きな負荷がかかってしまいます。
主原料であるコンクリートは燃えにくい特徴があり、火事が起きても煙が出ず、耐火性に優れています。
また、内部の気泡(多孔質)が層になっているので、熱が伝わるのも抑えてくれます。
多孔質が表面にあることで、屋外の温度の影響を受けにくく、断熱性能に優れています。そのため、夏は涼しく過ごし、冬は暖かく過ごすことができます。
ALCは、音を反射する性質と内部の細かな気泡(多孔質)がを吸収してくれるので、遮音性能に優れています。
ALCの中には、意匠性に優れているものも存在します。例えば、レンガ調に見えるようなものやタイル調に見えるようなもの、細かなラインがあるものなど、数多くの種類が揃っています。
デザインを重視したい方や平らに見える外壁が嫌という方にオススメです。
サイディングボードやモルタルといった外壁材に比べると、価格が高いです。
水を吸水しやすい材質のため、塗装で防水性を補う必要があります。そのため、定期的なメンテナンスが必須です。
また、目地シールが多く、劣化してヒビが入ると一気に防水性が低下します。
直線的な形状なので、R形状などの自由なデザインはできません。
紫外線による熱収縮や膨張、外部からの損傷によって破損や爆裂が発生します。
経年劣化により、目地シールが硬化すると揺れに追従できなくなってヒビ割れが発生します。ヒビ割れをそのまま放置しておくと、雨水が浸入して雨漏りに繋がります。
施工時にタイル裏面のモルタルが不足していると、タイルの浮きや剥落が発生します。
雨水の侵入や内部の湿気、下塗りの施工不良によって、下地と塗膜が密着不良を起こし、塗膜剥離が発生します。
シーリングは、紫外線によって劣化します。ヒビ割れが発生すると一気防水機能が低下し、雨漏りの危険性が高まります。
表面の塗膜が紫外線により破壊されると、塗料の成分が白い粉となって変色、退色していきます。塗膜の保護機能がなくなってしまっている証拠なので、注意が必要です。
日当たりが悪い場所や湿気が多い場所、表面がざらざらしている外壁に発生しやすいです。
塗装費用は、30坪程度の戸建て住宅(塗装面積150~180㎡)の場合で、80万~200万円程度が相場です。
費用は使用する塗料によっても異なります。
例えばシリコンで塗装した場合、下塗りが500~600円/㎡、上塗りが1200~1700円/㎡。シーリング補修の打ち増しが650円/m、打ち替えが700円/m程度が相場です。
ALCは、防水性が低いというデメリットがあるため、固い塗料より弾性系塗料の方が望ましいです。
固い塗料は、追従する力がないため、外壁にヒビ割れが起こってしまったときに塗膜も同時にヒビ割れしてしまいます。
ヒビ割れは、防水性能が一気に低下してしまう原因になるので、少しでも追従力がある弾性系塗料をオススメします。
ALCは、塗料を吸い込みやすいため、微弾性フィラーやホワイトフィラーといったドロッとした下塗り塗料で、しっかりと吸い込みを抑えてから塗装を施していきます。
上塗りは、ファイン4Fフッ素やシリコンフレックスⅡ、EC-5000PCM-IRがオススメです。
ALCのメリットは、軽量なので地震に強い、材質的に燃えにくい、断熱性が高い点で、デメリットは、防水性が低い、価格が高い点があげられます。
防水性が低いため、定期的なメンテナンスが必要ですが、ALCは耐久性が高いのでオススメです。
外壁塗装をお考えの際は外壁の素材にあった塗料を塗装するのが重要になるので、外壁塗装のプロに診断をお任せください。